これまではフライレディ「31のベイビーステップ」では、以下の内容について説明してきました。
- シンクを磨く
- 身だしなみを整える
- フライレディのサイトを訪問してみる、またはベイビーステップ①と②を続ける
- 付せんを使って習慣化を進める
- 完全主義を手放して、自分に優しくする






家事のルーティンについての内容とばかり思っていたら、ベイビーステップ⑤では心理面に触れました
驚きましたが、この指摘は的を得ていますね



今回ベイビーステップ⑥では部屋の散らかり始める場所”Hot Spot”(ホットスポット)についてご説明します。






ベイビーステップの新しい段階ですね
どんな部屋にもある散らかる起点、それが「ホットスポット」



「ホットスポット」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
もともとは、以下のような場所に使われる言葉だそうです。
局地的に何らかの値が高かったり、局地的に(何らかの活動が)活発であったりする地点・場所・地域のことを指さすための用語
ホットスポット-Wikipedia
具体的には、以下のような場所のことです。
- 犯罪が多発する地区、犯罪率が高い地区。
- 汚染物質が大気や海洋などに流出したときに、気象や海流の状態によって生じるとりわけ汚染物質の残留が多くなる地帯のこと。
有害となるものが集まっている場所ですね。
では、フライレディではどのように定義しているのでしょう?
フライレディが意味する”Hot Spot”(ホットスポット)とは?
フライレディでは、ホットスポットを次のような場所だと説明しています。
- 最初に目に飛び込んできて「部屋が散らかっている」という印象を与えるところ
- 放っておくと、どんどん物が積みあがっていくところ
- 発生しやすいのはテーブルや椅子、床の上など平らな面の上
対処せずにおくと、山火事のように延焼していき手がつけられなくなります。
対応が遅れて、積みあがったモノの山を見た時には、圧倒されてしまいます。






忙しい時にホットスポットを見つけてしまったら、溜息が出ちゃいますね
ホットスポットはどうやって発生する?
フライレディは、こう指摘しています。
どうして、部屋にある平らな面の上にモノを置いてしまうのでしょうか?
それは、そこにモノを置くためのスペースがあるからです。






ちょっと、わかりにくいですね。
例えばこんな状況です。
買い物の後、両手に荷物をたくさん持って家に入ったとしましょう。
「お、重い…腕がちぎれる」と思いつつ、テーブルや椅子、あるいは床の上にドサッと荷物を置きますね。
これが、最初のホットスポットの出現なのです。
つまり、ホットスポット正体は「モノの仮置場」なのです。
部屋が散らかるのを防ぐ!ホットスポット対処方法



では、どうしたらホットスポット「モノの仮置場」が発生するのを防げるのでしょうか?
ホットスポットが発生するのを防ぐには
フライレディ創始者のマーラさんは、車での買い物から帰宅した際に、以下のようにするそうです。
- 最初に、冷蔵庫に入れる必要がある食品を車から家に運ぶ
- それらを冷蔵庫にしまってから、次の荷物を取りに車へ戻る
- 次の荷物も同様に、買ってきた物を収納してから、次の荷物を取りに行く
マーラさんは、買ってきた品物がカウンターの上に山のように置かれる状態を見ると圧倒されてしまうのだそう。
それを避けるために、このような方法でホットスポットが発生しないようにしています。
時間や労力を節約したつもりでも、ホットスポットが発生することで、逆に疲れてしまうんですね。
大切なのは「後で片づければいいか…」と仮置場を作らないようにすることです。
ホットスポットが広がるのを防ぐには
とはいうものの、家族が何気なくモノを置いたりしてホットスポットは発生してしまうものです。
既にモノが溢れていたら、圧倒されてやる気が起きない場合もあるでしょう。
そんな時は、タイマーをご用意ください。
- タイマーで2分をセットする
- 2分だけ片付けをやってみる



ここからスタートしてみてください。
もし、他にもホットスポットがあれば、同じように2分だけ片付けをしてみてください。
これを続けていくと、ホットスポットのエリアが少しづつ小さくなっていきます。






え、2分だけでいいのですか?
これがベイビーステップです。






私もこのタイマーを使ったホットスポット対策は、毎朝しています
これなら続けられそうですね。
部屋の状態は人の内面をうつしだす
散らかった部屋の状態は、心の中を表しています。
様々な雑念やとりとめない考えが、ひっきりなしに浮かぶ状態です。
中には「雑然とした部屋の方がリラックスできる」という方もいるかもしれません。
しかし、大多数の方は、スッキリと片付いた部屋の方が居心地の良さを感じるでしょう。
モノが積み上げられたテーブルよりも、整然と片付いているテーブルで行う方が効率よく作業できます。
多くの企業でも、職場の環境の改善・維持のため「5S」という概念が取り入れられています。
- 整理…不要なものは処分する
- 整頓…使いやすく並べる
- 清掃…きれいに掃除して、同時に点検
- 清潔…清掃後の状態を維持
- しつけ…きれいな状態を維持できるように習慣化
まとめ
今回紹介したベイビーステップ⑥をまとめると、以下のようになります。
- ホットスポットは、何気ない行動が原因で発生する「モノの仮置場」
- ホットスポットは発生させないためには、平らな面にモノを置いて離れない
- 発生したホットスポットは、タイマーをセットし、時間内だけ片づける
みなさんの片付けのお役に立てれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
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